もしも水道管が凍結したら?大家さんにできる対策方法とは?

2022年12月23日

こんにちは。
大切な資産を守り、未来につなげる、建物修繕・メンテナンスのウィズライフがお届けします。

本格的に寒くなってくると増える、水道管の凍結や破裂。
寒冷地に賃貸物件を持っている大家さんは、水道管の凍結や破裂のトラブルに遭遇したことがあるのではないでしょうか。

居住者に快適に暮らしてもらうためにも、どうにかトラブルに遭遇しないようにと、すべての大家さんが試行錯誤をめぐらせていると思います。

では、水道管の凍結は防ぐことができるのでしょうか?
ということで、今回は、水道管が凍結したときの対処方法や対策方法について説明していきたいと思います。

そこまで寒くならない地域にしか物件を持っていないから、あまり関係ないと考えている大家さん。
自然は、いつどうなるかわかりません。
急に通常では考えられないほどの大寒波が襲ってくる可能性も十分に考えられます。

そんな緊急事態の際に、焦らずに対応できるよう是非この記事を最後まで読んでみてください。
きっと参考になることが見つかると思います。

【目次】
●水道管が凍結しやすい条件5つ
●水道管凍結防止対策:水を流しっぱなしにする
●水道管凍結防止対策:水抜き
●水道管凍結防止対策:水道管を保温する
●水道管が破裂したら保険の対象になるのか?
●水道管が凍結や破裂した場合の対処法とは?
●まとめ

水道管が凍結しやすい条件5つ

1. 外気温がマイナス4℃以下
2. 水道を長期間使わない
3. 水道管がむき出し
4. 水道管が風当たりの強い場所に設置されている
5. 水道管が戸外や北側、日陰に設置されている

これら5つの条件下で水道管は凍結しやすいといわれています。

次からは、水道管が凍結しないための防止対策を紹介していきます。
冬になると頻繁に水道管が凍結する地域に物件を保有している方は、ぜひチェックしてくださいね。

水道管凍結防止対策:水を流しっぱなしにする

水道が長いあいだ使われていないと水道管が凍結しやすくなります。
そのため、対策として就寝前などに水をちょろちょろと出しておくという方法があります。

水道管の中の水を流して動かすことで凍結しにくくなるので、ちょろちょろと出すことは凍結防止に効果的なのです。

水を流したほうがいいと思い、大量に流しっぱなしにしてしまうと水道代がかかってしまいます。
だからといって、あまりにも少ない水量を流しても蛇口に氷柱ができるおそれがあります。

目安としては、鉛筆の芯ほどの太さの水を流しっぱなしにすると覚えておいてください。

お湯にして流しっぱなしにすれば凍らないと考える方もいるかもしれません。
まさにその通りなのですが、それでは光熱費が跳ね上がってしまうだけでなく、ガスの安全措置が作動してしまう可能性があるので、必ず水でおこなってください。

水道管凍結防止対策:水抜き

長期間、家を留守にする場合や、部屋が空室の場合は、「水抜き」が効果的といわれています。

使っていない水道に水が残っていると、中の水が凍り水道管が破裂、破損する危険性がでてきます。
そのため、水道管の中を空っぽにしておくことで凍結防止対策になります。
これが「水抜き」です。

水道やボイラー、給湯器、洗濯機などには、止水栓というものが付いているので、止水栓を閉めて水抜きをしましょう。

水抜きの方法を知らない方もたくさんいらっしゃいますので、大家さんは入居者にしっかりと説明するようにしてください。

水道管凍結防止対策:水道管を保温する
水道管がむき出しになっている場合は、水道管を保温することで凍結防止できます。
方法は、発泡スチロール製の保温材やタオルなどで保温しましょう。
メーターボックス内も同様の方法で大丈夫なので、保温するようにしましょう。

水道管が破裂したら保険の対象になるのか?

どんなに水道管凍結の防止対策をしていても、水道管が凍結、破裂してしまうことは残念ながらあります。

賃貸物件において、室内の水道管凍結や破裂などの修理費用は基本的に入居者が負担することになっています。
しかし、ここで気をつけていただきたいのが、水道管凍結の防止策を説明していないと修理費用が大家さん負担になってしまうケースもあるということです。

水道管の凍結による破裂も火災保険が適用されることがあるので、大家さんは保険内容をしっかりと確認するようにしてください。

保険会社によっては、水道管凍結修理費用保険金という特約があるところがあります。

水道管が凍結や破裂した場合の対処法とは?

ぬるま湯をかける

水道管が凍結したら、配管にタオルを巻き、50℃程度のぬるま湯をゆっくりとかけるようにしましょう。

急に熱湯をかけると熱膨張によって破裂してしまうおそれがあるので、ぬるま湯で焦らず時間をかけて溶かすよう心掛けてください。

ぬるま湯が用意できない状況ならば、ドライヤー、カイロ、暖房器具などで代用できます。

水抜栓を閉める

水道管が破裂したら水が漏れて床に水が溜まるなど、建物に大きな被害をもたらします。

そのため、水道管の破裂が発覚したら、すぐさま止水栓を閉めて水漏れを防ぐようにしましょう。

ハンドルタイプやドライバータイプなど止水栓にはさまざまなタイプがありますが、基本的にはレバーを時計回りにまわすと水が止まると覚えておいてください。

止水栓を閉めたら、水道業者に修理依頼をしましょう。

まとめ

水道が凍結した場合の対処や防止対策について説明してきました。

実際、水道管凍結に関しては入居者が責任を負うことが多いため、対策をしていない大家さんが多いのが現状です。

ただし、入居者からの信頼を得るためにも防止法を施していることを説明したり、空き家や水抜きをして対策をしておくことは大切です。

この記事を読んで、おこなってなかったと思った方はぜひ今日から対策するようにしてくださいね。

このコラムがお役に立てば幸いです。
以上、建物修繕・メンテナンスのウィズライフ株式会社でした。

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