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知っておこう!屋上防水を業者に依頼?or 自分で施工する?その違いとは
2023年01月27日
こんにちは。
大切な資産を守り、未来につなげる、建物修繕・メンテナンスのウィズライフがお届けします。
防水工事とひとくちにいっても、ベランダやバルコニー、外壁や屋上、屋根など、建物のさまざまな箇所に適用されるので、幅広い施工内容になります。
そんな防水工事の中でも、屋上防水工事について気になっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
マンションやアパートはもちろん、一戸建て住宅の場合でも屋根ではなく屋上にしている場合も防水工事が必要になってきます。
屋上防水が必要なケースは、雨が建物内に入り込み雨漏りが発生している場合などです。
防水層や修繕工事で対応するのですが、人によってはホームセンターで道具を購入して、自らの手で屋上防水をしようと考えることがあると聞きます。
そこで今回は、屋上防水を業者に依頼するケースと、自分で施工するケースで違いがあるのかを説明していきたいと思います。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
必ず参考になることが見つかると思います。
それでは、いきましょう。
【目次】
●屋上防水工事が必要なケースと工法
●屋上防水を業者に依頼する場合と自分で施工する場合の違い
●まとめ:まずは業者に調査をしてもらおう
屋上防水工事が必要なケースと工法
屋上防水を業者に依頼しようか、自分で施工しようか悩んでいる方の中には、防水工事をする際に必要なものや工法を知らない方が多いと思います。
あるいは、ある程度理解していても、業者の必要性について把握できていないことも考えられます。
そのため、屋上防水の意味と劣化事例や、どのような施工が必要なのか、プロがおこなう工法を把握しておくべきだと思います
というわけで、ここからは、屋上防水工事の意味や工法、屋上に発生する主な劣化症状などを説明していきます。
屋上防水工事とはどんなものなのか
マンションやアパート、一戸建て住宅は、雨から守ってくれる機能を備えています。
しかし、残念ながら、どんなに高品質で耐久性に優れている建物でも、経年劣化は避けられません。
また、経年劣化だけでなく災害による被害や、施工不良などから劣化が起こるケースもあります。
特に屋上となると、雨水や日差しを長時間受ける場所なので、劣化しやすいところでもあるのです。
屋上防水とは、先述したような屋上で発生する劣化や雨水の浸入などを防ぐために、防水層を構築する工事です。
屋上防水は防水工事のひとつで、基本的には防水工事業者が専門的に取り扱っています。
屋上で発生する劣化や損傷
ここからは屋上で発生する主な劣化症状や不具合について紹介していきます。
主な症状を知っておくことで、依頼するか、自分で施工するかの正しい判断をすることにつながりますので、チェックしていきましょう。
1. 屋上の傾斜が正しい角度と向きで施工されていない
2. ドレンの詰まりや破損
3. 床のひび割れ
4. 塗装面の剥がれ
5. 塗装面のふくらみ
6. 防水層の剥がれやひび割れ
7. 防水層の境目から雑草が生えている
8. モルタルが破損している
9. コンクリートのひび割れ
10. 雨樋の詰まりや破損
他にも劣化症状はありますが、主なものだけでもこれだけあります。
そして、実際の工事内容は屋上の劣化状況や材質によっても違ってくるのです。
一戸建てとマンション・アパートでも状況が変わる
マンションやアパートと一戸建てでは、住宅事情が大きく異なります。
そのため、防水工事に関する考え方、定期点検の重要性も変わってくるのです。
まず、一戸建ての場合、基本的に住居者とその家族で屋上防水や施工時期などについて検討するため、自分で計画や実行をしやすい環境になります。
反対にマンションやアパートの場合、大家さんが防水工事を検討しなければならない責任があるので、放置すると入居者に被害が及ぶ可能性があります。
そうなると退去につながるおそれがあるので、劣化が引き起こす被害と施工後の状況を把握しておきましょう。
屋上防水工事で用いる工法を知ろう
防水工事は、主な4つの工法を状況によって使い分けます。
それが…
1. シート防水
2. アスファルト防水
3. FRP防水
4. ウレタン防水
の4つです。
それぞれの特徴を説明していきます
シート防水は、ゴムシートや塩ビシートなどを下地に接着して、防水層を構築します。
どちらの材質でも工法は変わらず、シートを貼り付けるという手軽さがメリットです。
アスファルト防水は、合成繊維不織布にアスファルトをしみ込ませてコーティングしてから、下地となるルーフィングをその上から貼り付けます。
さらに、その上にシート状か溶けた状態のアスファルトを重ねます。
また、アスファルト防水には、熱工法と冷工法、トーチ工法などの種類があります。
ウレタン防水は、塗装するように塗りながら防水層をつくっていく工法です。
ポリイソシアネートでできた主剤と、ポリオールでできた硬化剤を混合して防水層となる部分に塗っていきます。
塗っていくかたちで構築するので、平坦な場所以外にも施工できるのがメリットです。
FRP防水は、不飽和ポリエステル樹脂とよばれる素材と硬化剤を混合したものに、FRP(繊維強化プラスチック)という補強材と組み合わせたものを塗装のように塗っていく防水工法です。
優れた耐久性がメリットになります。
屋上防水を業者に依頼する場合と自分で施工する場合の違い
屋上防水は、場合によっては、自分で施工することも可能です。
ただし、いつでも自分で施工できるわけではありません。
その点を理解するためにも、ここでは防水工事業者の特徴と自分で施工する場合の違いについて説明していきます。
プロと素人では技術面に大きな差がある
業者に依頼する場合と自分で施工する場合の大きな違いは、圧倒的な技術の差です。
当然ですが、業者はプロです。
ほぼほぼ経験のない素人が施工する場合と仕上がりを比べると雲泥の差です。
さらに、先述したように屋上での劣化症状はたくさんあります。
各劣化に適した修繕や工法を選択するにも、培ってきた経験が必要になります。
そのため、基本的には防水工事は業者に依頼することをおすすめします。
どうしても自分で施工できない工法がある
防水工事は、全面張り替えるような大掛かりな工事や、小さなひび割れなどの補修など大小さまざまです。
大掛かりな工事ですと、自分1人だけではおこなえない工事もあるので、覚えておきましょう。
とくに雨漏りが発生しているような屋上だけでなく内部も劣化している場合は、専門の業者に依頼しましょう。
まとめ:まずは業者に調査をしてもらおう
屋上防水を自分で施工することは、場合によっては可能です。
しかし、施工内容や工法などの選択肢が少なく、技術面も経験値も乏しい状態で屋上防水をおこなうと施工不良を起こす可能性が大きいです。
仕上がりの美しさにも違いがあらわれるので、防水工事は業者に依頼することをおすすめします。
依頼する際は、候補3社ほどに絞り相見積もりをとって検討するようにしてくださいね。
このコラムがお役に立てば幸いです。
以上、建物修繕・メンテナンスのウィズライフが株式会社でした。
賃貸物件の修繕・メンテナンス・リフォームなど、多様なニーズにお応えできる様に、しつこい汚れをきれいにしたり、雨漏りを修理したりするなど、価値のある建物へ導くご提案をさせていただきます。
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