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火災保険でもなく、地震保険でもない!施設賠償責任保険に加入してますか?
2021年10月29日
こんにちは。
大切な資産を守り、未来につなげる、建物修繕・メンテナンスのウィズライフがお届けします。
賃貸物件を所有しているオーナー様で、火災保険や地震保険に加入している方は多くいらっしゃると思います。
では、「施設賠償責任保険」はいかがでしょうか?
加入していらっしゃいますでしょうか?
施設賠償責任保険は、アパートやマンションなど建物内での不慮の事故などが発生したときにカバーしてくれるものです。
この記事では、そんな施設賠償責任保険への加入を検討しているオーナー様に向けて保証内容や基本的な知識をまとめていきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
きっと参考になることが見つかると思います。
【目次】
●オーナー様が加入している保険にはどんなものがあるのか?
┗○火災保険
┗○地震保険
●施設賠償責任保険の加入がおすすめなのは、こんな人
●施設賠償責任保険のおすすめポイント
┗①保険料が安くコストパフォーマンスが高い
┗②補償範囲が広い
┗③思いがけない事故でも大丈夫
●施設賠償責任保険を具体的に説明
┗○保険料について
┗○適用範囲について
┗○補償内容について
●補償されない損害もある
●施設賠償責任保険の対象外の損害を補償するために
┗○漏水補償特約
┗○工事発注者責任補償特約
●施設賠償責任保険の加入方法と期間
┗○火災保険などの特約として加入
┗○施設賠償責任保険の単独で加入
●まとめ
オーナー様が加入している保険にはどんなものがあるのか?
まずはじめに、多くの賃貸物件オーナー様が加入している保険について説明していきたいと思います。
火災保険
火災はいつ発生するかわかりません。
そのため、火災保険の加入は必須といっても過言ではありません。
火災保険の対象は、建物や家財ですが、家財は入居者のものなので、オーナー様は建物に対する補償を基本に考えましょう。
火災保険がカバーできるのは火災だけではありません。
落雷や台風による建物の被害、水漏れ損害なども補償対象に入る場合があります。
ゆえに、火災以外が原因の損害もカバーしてくれる火災保険かどうかを確認してから加入することをおすすめします。
地震保険
先述したように火災保険は、火災以外の台風や落雷、雪害などの損害もカバーしてくれることがありますが、地震保険は、地震・津波・噴火が原因による損害をカバーしてくれます。
地震なども火災と同じく突然発生するため、加入しておくことをおすすめします。
火災保険と地震保険に加入しておくと幅広い損害をカバーすることができますが、どちらも保有している施設に損害が出たときに補填するための保険です。
施設の不備が原因で人に損害を与えた場合にカバーしてくれるのが、施設賠償責任保険になります。
施設賠償責任保険の加入がおすすめなのは、こんな人
施設賠償責任保険の加入がおすすめなのは、ずばりアパート・マンションを経営しているオーナー様です。
なぜなら、自分の管理する施設が原因でいつ事故が発生するかわからないからです。
施設が破損するだけならまだしも、他人に損害を与えてしまった場合、補償しなければなりません。
そんなお金を施設賠償責任保険ならカバーしてくれます。
施設賠償責任保険のおすすめポイント
ここからは、具体的に施設賠償責任保険の魅力やおすすめポイントについて紹介していきます。
① 保険料が安くコストパフォーマンスが高い
施設賠償責任保険は保険料が安いという魅力があります。
たとえば、対人・耐物補償限度額1億円に設置した場合、年間で1万円以内の保険料で上限1億円を補償してくれる保険会社もあります。
② 補償範囲が広い
施設賠償責任保険は補償範囲が広い保険といわれています。
・建物の外壁が落下して、通行人がケガをした。
・建物の外壁が落下して、車に傷をつけた。
・マンションの共用部にある掲示板が落下して、居住者がケガをした。
居住者だけでなく通行人や車輌までもが補償対象になります。
アパートやマンションを管理していると予期せぬ事故が起きてしまうことがどうしてもあります。
そのため、補償のために自らが大きな金額を負担することがないよう施設賠償責任保険の加入はおすすめだといえます。
③ 思いがけない事故でも大丈夫
施設賠償責任保険は思いがけない事故にも対応することが可能です。
建物が台風などの強風で破損して、近隣の車両を傷つけてしまうようなケースは予期しづらく防ぐことが困難です。
こんな急に発生した事故に対しても施設賠償責任保険は補償することができます。
施設賠償責任保険を具体的に説明
ここからは施設賠償責任保険をさらに具体的に説明していきます。
保険料について
先述したように、施設賠償責任保険は保険料が安いです。
マンションの築年数や大きさによって保険料が変わるのですが、自己負担金なしで万が一の事故にも補償をしてもらえるのなら非常にお得だといえます。
適用範囲について
施設賠償責任保険は、「施設の安全性の維持・管理の不備や構造上の欠陥」「施設の用法に伴う仕事の遂行」が原因で他人にケガをさせたり、物を壊したりしたときに、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担された場合に被る損害を補償する保険です。
たとえば、マンションの外壁が落下して通行人がケガをしてしまったなど補償対象になります。
補償内容について
施設賠償責任保険で補償される内容を紹介していきます。
◆損害賠償金
法律上の損害賠償責任に基づいて、被害者に対して支払うべき治療費や修理費等が補償されます。
◆損害を防止するためにかかった費用
建物の管理を徹底していなかったことで生じた損害の拡大を防止するために使われた費用を補償します。
しかし、防止に有益と認められた費用のみです。
たとえば、共用部の床がめくれケガ人が出たあと、床を修理する費用は補償されます。
◆事故発生時の応急手当等の費用
事故が発生したときに、オーナー様側が損害の防止や軽減のために必要な手段をとった後、賠償責任がないとわかった場合、応急手当や救急搬送など被害者に対する措置に要した費用は補償されます。
ケガ人を運ぶためにタクシーを利用したならば、そのタクシー代が補償されます。
◆賠償責任に関する裁判等にかかった費用
賠償金の支払い有無や金額などを裁判や示談交渉で解決することになった場合に費用になった弁護士費用、裁判費用は補償されます。
これは加入した保険会社によって内容が異なる場合があるため、内容をしっかり確認するようにしましょう。
補償されない損害もある
施設賠償責任保険でも補償されない損害もありますので、把握しておきましょう。
・給排水管、冷暖房装置等からの蒸気・水やスプリンクラーからの内容物の漏れ
・建物外部からの内部への雨・雪などの浸入または吹込み
・施設の新築、修理、改造、取り壊しなどの工事
・ご契約者、被保険者の故意
・排水または排気に起因する賠償責任
施設賠償責任保険の対象外の損害を補償するために
給排水管の漏れなど、施設賠償責任保険だけでは補償されない損害のために特約があります。
説明していきますので、見ていきましょう。
漏水補償特約
給排水管などから蒸気や水の漏れ出しなどによって他人に損害また汚損を与えた場合によって生じる損害に対して、保険金が支払われます。
工事発注者責任補償特約
被保険者であるオーナー様が施設修理や改造などの工事の発注者である場合、工事の発注内容・指示のミスにより他人の生命や身体を害する、他人の財物の滅失、破壊または損害を与えた場合、被保険者が工事の発注者として責任を負わなければなりません。
その際に支払う賠償金を補償します。
施設賠償責任保険の加入方法と期間
施設賠償責任保険の加入方法と期間について見ておきましょう。
火災保険などの特約として加入
火災保険などの特約として施設賠償責任保険に加入する方法があります。
特約にすることで、火災保険とセットになり管理しやすくなるというメリットがあります。
期間は火災保険に準ずることになるので、火災保険の見直しをする際にあわせて見直す必要があります。
施設賠償責任保険の単独で加入
施設賠償責任保険を単独で加入すると、先述した漏水補償特約と工事発注者責任補償特約を付加できるメリットがあります。
これにより建物が人や物に与えるかもしれない損害に対する補償をすべて一括で管理できることになります。
しかし、施設賠償責任保険は保険会社によって単独で加入できない場合がありますので、単独での加入が可能かどうか保険会社に確認することをおすすめします。
まとめ
アパートやマンションを経営される中で、建物の不備が原因で他人に損害を与えてしまうことはあってはなりません。
しかし、どんなに気をつけていても起きてしまう可能性はあります。
そんなとき、施設賠償責任保険なら保険料も安く負担もそれほどなく補償をしてくれます。
こんなに役に立つ保険なら、万が一に備えて火災保険や地震保険とともに施設賠償責任保険も加入してはいかがでしょうか。
このコラムがお役に立てば幸いです。
以上、建物修繕・メンテナンスのウィズライフ株式会社でした。
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