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交換は8年、公設、私設メーターの違い、水道メーターのいろいろを徹底解説!

2021年11月05日

こんにちは。
大切な資産を守り、未来につなげる、建物修繕・メンテナンスのウィズライフがお届けします。

ある日突然、水道メーターの交換時期を知らせる通達が届き、どうすればよいのかわからなくて頭を抱えているという新米オーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。

まず水道メーターは、水道局が設置する「公設」オーナー様が設置する「私設」というものに分けられることは、ご存知でしょうか?

知らなかったというオーナー様も多くいらっしゃると思いますので、この記事では水道メーターの基礎知識や公設・施設メーターの違いとメリットやデメリットについて紹介していきます。

水道メーターについて知らないことが多いというオーナー様は、この機会に最後までチェックしていただいて参考にしていただければ幸いです。

目次
●水道メーターの基礎知識を知ろう
○水道メーターの基礎知識とは
○水道メーターは公設と私設の2タイプがある

●水道メーターの公設と施設の違いとは
○各戸に公設メーターを設置するケース
○各戸に私設メーターを設置するケース

●まとめ

水道メーターの基礎知識を知ろう

水道メーターの基礎知識とは

水道メーターとは、言葉の通り水道の利用量をはかるためのメーターです。
水道メーターは大きく2つに分けることができ、直読式円読式の2種類があります。
一般的には直読式が多く、表示されている数字を左から読み上げるタイプです。

円読式は、黒い指針が示すいくつかの円メーターを左から読み上げるタイプです。
どちらのタイプの水道メーターも有効期限が設けられており、8年ごとの交換が必要とされています。

交換時期がいつか確認したい場合は、水道メーターの蓋の裏に有効期限の記載があるので、覚えておいてくださいね。

基本的に水道メーターは、敷地内にある「量水器」と書かれたメーターボックスかパイプスペースの中に収納されています。

所有する賃貸物件で漏水トラブルが発生する可能性は十分にあります。
その際に、水道メーターのチェックの仕方がわかっていると、漏水が発生しているか把握することができ、すぐに対応することができるようになります。

水道メーターは公設と私設の2タイプがある

先ほど水道メーターは、直読式と円読式の2種類があると説明させていただきましたが、さらに公設メーターと私設メーターという2タイプにも分けられるのです。

公設メーターも私設メーターのどちらも8年ごとに交換義務があります。
では、この2タイプに何か違いがあるのかというと、公設メーターは水道局が設置した水道メーターで、原則として水道局が費用負担をして設置されます。
定期的な交換費用も水道局負担になります。

私設メーターは、オーナー様が設置費用を負担して設置する水道メーターのことです。
交換費用もオーナー様負担になります。

水道メーターの交換は義務なので、交換時期が過ぎているのにもかかわらず、まだ使用できるからといって、使い続けると法律違反になるため注意してください。

水道メーターの公設と施設の違いとは

先述したように水道メーターには、水道局が設置した公設とオーナー様が設置した私設の2種類があります。

集合住宅の場合、各戸に公設メーターを設置するケースと各戸に私設メーターを設置するケースがあるので、それぞれのケースを見ていきましょう。

各戸に公設メーターを設置するケース

各戸に公設メーターを設置すると、各戸の水道料金の徴収管理は水道局がおこないます。

■メリット
各戸に公設メーターを設置すると、水道メーターの検針、水道料金の請求・徴収管理などのすべてを水道局がおこないます。
そのため、オーナー様の手間がかからないという大きなメリットがあります。

もちろん、水道メーターの交換も水道局負担になるため、オーナー様の費用負担はありません。

■デメリット
各戸に公設メーターを設置する場合、建物が一定基準を満たしていないといけません。
そのため、所有している賃貸物件が各戸に公設メーターを設置していない集合住宅である場合は、一定基準を満たすための工事をしなければいけません。

さらに、各戸に公設メーターを設置する場合、各戸分の水道過入金を水道局に納めなければならないのですが、これはオーナー様負担になります。

各戸の水道加入料が必要となる点が、デメリットになります。

各戸に私設メーターを設置するケース

各戸に私設メーターを設置する場合でも、集合住宅全体に公設メーターは1つあるものです。
これを親メーターと呼び、各戸に設置する私設メーターを子メーターと呼びます。

公設メーターを設置すると水道局からの請求がオーナー様宛に届きます。
各戸からの水道料金の徴収管理もオーナー様または委託を受けた管理会社がおこないます。

■メリット
各戸に私設メーターを設置する場合、公設メーターを設置する際のような建物基準を満たす必要はありません。

そのため、初期の工事費用を抑えることができ、また各戸分の水道過入金を負担する必要もありません。
このように私設メーターを設置すると費用面におけるメリットがあります。

■デメリット
水道局は、集合住宅に1つある公設メーター(親メーター)で全体に水道使用量を検針して、一括してオーナー様に請求します。

そこからオーナー様が各戸の私設メーターを検針して、各戸の水道料金を確定させます。
そして、確定した水道料金の請求書を各戸のポストに投函するなどしてお知らせします。
水道料金の徴収は、家賃と合わせて振込や、口座振替などでおこないます。

オーナー様にこれらの手間がかかることが私設メーターを設置する場合のデメリットになります。

まとめ

ここまで水道メーターについて詳しく説明してきました。
公設メーター、私設メーターそれぞれにメリットとデメリットがあります。

どちらが適しているかをしっかりと検討して、メリットを多く感じられる水道メーターを設置することをおすすめします。

考えた結果、どちらが適しているのかわからなくなったという方は、管理会社と相談してみてはいかがでしょうか。

このコラムがお役に立てば幸いです。
以上、建物修繕・メンテナンスのウィズライフ株式会社でした。

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