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部屋は埋まっているけど駐車場がガラガラ…大家さんにできる対策はあるのか?

2022年02月25日

こんにちは。
大切な資産を守り、未来につなげる、建物修繕・メンテナンスのウィズライフがお届けします。

所有しているマンションやアパートは満室なのに、なぜか駐車場が結構な数、空いてしまっているという悩みを大家さんから聞いたことがあります。

部屋はすべて埋まっているので、駐車場も同様に、と考えているみたいなのですが、大家さんにできることはあるのでしょうか?

ということで、今回は空き駐車場が生まれてしまう原因や対策について具体的に説明していきたいと思います。

空き駐車場があることのデメリットや対策を把握することができるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

【目次】
●マンションの駐車場は減少傾向!?
●空き駐車場が増えることのデメリット
 ┗○収益の低下
 ┗○駐車場の管理費用を賄えない
 ┗○空き室が多い物件だと勘違いされる
●なぜマンションの駐車場が埋まらないのか?
 ┗○駐車場の賃料が適正ではない(高い)
 ┗○駐車場の構造と車種が合わない
●駐車場の空きを減らすために大家さんができること
●まとめ

マンションの駐車場は減少傾向!?

実は、マンションの駐車場設置率が年々減少傾向にあります。
なんと、首都圏の新築分譲マンションにおける駐車場設置率は、2017年には42.2%と半分にも達していないことがわかっています。

賃貸マンションとなると少し事情が異なるかもしれませんが、十分参考になるデータだと思います。

さらに一般財団法人自動車検査登録情報協会のデータによると、「世帯当たりの普及台数」も年々低下傾向にあります。

日本国内では、高齢者と一緒に住まなくなったり、未婚率が増えていることを理由に世帯数が増加傾向にあり、自動車の保有台数も増加傾向にあるのですが、世帯数増加に比べると緩やかです。

そのため、世帯あたりの普及台数が下がっていることが明らかです。
これらのことも、マンションの駐車場が必要とされていない原因と考えられるでしょう。

空き駐車場が増えることのデメリット

先述したようなことが原因で、マンションやアパートで空室がないのに駐車場には空きがあるという状態が生まれやすくなっています。

ここからは、そんな空き駐車場が増えることで発生するデメリットを紹介していきます。

収益の低下

まず、駐車場が埋まらないと駐車場に設定している賃料分を得ることができないため、収益の低下につながります。

反対に、駐車場を埋めることができれば、その分の収益を上げられるということです。
賃貸経営において収益性を上げることは、最重要項目なので駐車場の空きを無くすことも大切なことです。

駐車場の管理費用を賄えない

駐車場の賃料から駐車場の管理費用を賄っている場合、維持管理費用が足りなくなってしまうおそれがあります。

とくに、機械式の駐車場はコストがかかるので注意が必要です。
管理費用を賄えないということは、マンションなど本体の収益を下げることにつながり、賃貸経営そのものに大きな影響が及ぶ可能性があります。

空き室が多い物件だと勘違いされる

空き室が少なくても、パッと見たイメージで内見者や近隣住民から空き室が多い物件だと勘違いされて、入居者が決まりにくくなるおそれがあります。

入居者が決まらないと、必要ないのに空室対策として修繕をしたり、家賃を下げたりしないといけない可能性がでてきます。

このように賃貸経営全体にマイナスの影響を及ぼすことになるデメリットがあるので、駐車場の空きにも注意が必要です。

なぜマンションの駐車場が埋まらないのか?

ここからは、マンションの駐車場が埋まらない原因を紹介していきます。

駐車場の賃料が適正ではない(高い)

駐車場の賃料設定が適正でないと駐車場を利用しようとは思いません。
いくら物件に駐車場が設置されていたといても、周辺の駐車場よりも賃料が高ければ、安く利用できる月極駐車場と契約してしまいます。

駐車場の構造と車種が合わない

駐車場の構造と車種が合わないといった理由も、利用しない原因になります。
大型の車を所有している方だと、一般的な駐車場のサイズでは狭く感じてしまうことが多いでしょう。

また、カーブして駐車場に入らなければならないケースも、一般的な広さの駐車スペースでは止めにくさを感じてしまうことも多いでしょう。

駐車場の空きを減らすために大家さんができること

大家さんができる空き駐車場を埋めるための対策を紹介していきます。

駐車場の賃料を見直す

駐車場の空きを埋めたいと考えているのならば、1度周辺の駐車場の相場をリサーチしてみてはいかがでしょうか。

相場を把握して、相応の賃料に設定しなおすことが良い結果につながる可能性があります。
マンション付きの駐車場ということなら、相場と同等か相場より少し安い価格で設定することをおすすめします。

判断に迷うのなら、不動産会社などに相談してみましょう。

駐車場のスペースを見直す

駐車場のスペースを見直すのもひとつの方法です。
とくにファミリー層向けの物件の場合、所有している車も大型のファミリーカーであると想定して、駐車スペースに余裕を持たすといいでしょう。

奥様が運転するケースも考えて、車の出し入れがしやすいという安心感を持ってもらうことも大切です。

入居者以外も利用可能にする

上記の対策などをしても、どうしても埋まらない場合、入居者以外も利用できるようにすることも対策のひとつです。

入居者以外にも利用してもらう場合は、以下のことに注意しましょう。

1. 募集に手間がかかる
2. 利用上のルールを周知させなければならない
3. 入居者募集に悪影響がでないようにする

とくに入居者とのトラブルにならないようにルールをしっかりと設定して周知させましょう。
入居者以外も利用可能にした場合、利用者が増えて入居者が使えないといったケースは、空室につながるため十分に注意しなければなりません。

まとめ

ここまで空き駐車場についてまとめてきました。
駐車場が空いている状態を改善したいのなら、空室対策と同様に神経をつかい対策してみましょう。

上記にあるように大家さんができる対策もたくさんあります。
空室は全然少ないのに空き駐車場があるだけで、入居者が少ないと思われて候補から外されてしまうことにつながりかねません。

そうならないためにも、ご自身でできる対策をしっかりとおこない、それでも不安や疑問が残る場合は、不動産会社などに積極的に相談してみることをおすすめします。

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