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【事故・事件対応】特殊清掃の費用はどれくらい?業者選びのポイントなど徹底解説!

2022年07月01日

こんにちは。
大切な資産を守り、未来につなげる、建物修繕・メンテナンスのウィズライフがお届けします。

今回は所有物件で事故や事件、孤独死などが起きてしまった場合の話です。
正直、あまり考えたくないことでしょう。

自分の所有物件には関係ないことだと思っている方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
あなたが所有している物件でも、事故・事件などが発生する可能性は十分にあります。

事故・事件などが起こり、遺体の発見が遅れた場合、特殊清掃が必要になります。
特殊清掃が必要な事態になったとしても、慌てず対応できるよう、費用はどれくらいなのか、どのような業者を選べばいいのか、把握しておくことをおすすめします。

ということで今回は、特殊清掃にかかる費用や依頼する業者を選ぶポイントなどを詳しく説明していきます。

参考になることが見つかると思いますので、賃貸経営に携わっているあなたは、ぜひ最後まで読んでみてください。

【目次】
・特殊清掃ってどんなもの?
・特殊清掃を依頼するメリット
・特殊清掃にかかる費用
・業者を選ぶときのポイント
・まとめ

特殊清掃ってどんなもの?

特殊清掃とは、通常の清掃では、キレイにすることが難しい状態のときにおこなう清掃のことです。

その特殊清掃が必要な場合は、おもに4つあるので紹介します。

1. 孤独死があった部屋
2. 事件があった部屋
3. 自殺があった部屋
4. ゴミ屋敷

孤独死や事件、事故が発生した場合、すぐに遺体が発見されるとは限りません。

遺体は、警察がいったん引き取るのですが、その後の部屋の片づけや清掃は遺族がしなければなりません。
しかし、発見が遅れた場合、血液や体液、腐敗臭、害虫などで部屋がとても汚れているので、特殊清掃を依頼しなければなりません。

また、テレビなどでもたまに特集されているようなゴミを長年ため込んでゴミ屋敷化している部屋も、汚れやニオイ、害虫などにより、異常なまでに部屋が汚れています。
このように一般的な清掃では、除去・除菌が不可能な状態になっている場合、特殊清掃に頼るしかないのです。

特殊清掃に依頼しなければならない、いわゆる事故物件になるということは、決して他人事ではありません。
どの物件も事故物件になる可能性があります。

とくに孤独死の場合、遺族が見つからず大家さんが特殊清掃の依頼をするなんてことも十分にあり得ます。

そんなときに、慌てずしっかりと対応できるように特殊清掃について理解していきましょう。

特殊清掃の内容

ここからは、特殊清掃とは具体的にどのようなことをするのか?
おもな5つの清掃とその内容について紹介していきます。

・汚れ落とし
・消臭
・害虫駆除
・リフォーム
・遺品整理

「汚れ落とし」
遺体の発見が遅れた場合、血液や体液で床や壁が汚れています。
これらは、一般的な清掃で簡単に落ちるものではありません。

そのため、専門的な薬剤を使用してキレイにしていきます。
さらに、布団や家具が汚れている場合は、清掃や片付けもしていきます。

「消臭」
専門の機械やオゾン脱臭機などで、徹底的にニオイを除去していきます。

「害虫駆除」
遺体のあった部屋は、ウジ、ハエ、ゴキブリなどの害虫が発生していることがあります。
これら害虫が外に逃げないよう対策をしてから、殺虫剤で駆除していきます。

「リフォーム」
汚れ具合や状態によっては、清掃だけでは原状回復が不可能な場合もあります。
そのようなときは、リフォームで対応していきます。

壁紙の張り替え、フローリングの張り替えなども特殊清掃業務としておこなわれます。

「遺品整理」
特殊清掃業務では、故人の遺品と不用品を仕分けする遺品整理もおこなう場合があります。

汚れやニオイが付着した遺品も、キレイにしてから遺品整理をおこないます。

特殊清掃を依頼するメリット

特殊清掃を依頼するメリットが3つありますので、紹介していきます。

1. 独特で強いニオイも徹底的に消臭できる

遺体が発するニオイは強く独特で、一般的な消臭剤では歯が立ちません。
その場で消臭できたと思っても、数日後には、再びニオイがでてくる場合もあります。

しかし、特殊清掃なら専門の薬剤や機械を使用して、ニオイの元から徹底的に消臭してくれます。
ニオイが復活することもありません。

2. 時間をかけずキレイになる

事故物件は、放置された時間が長いほど清掃が困難になります。
それだけでなく、ほかの入居者にとっても早く対応してもらいたいものです。

そのため、迅速な対応が求められます。
そこで特殊清掃業者の出番です。
特殊清掃業者に依頼すると時間をかけずにキレイにしてくれて、大家さんの肉体的・精神的負担も軽減します。

ほかの入居者も安心して、今後の賃貸経営もやりやすくなることでしょう。

3. 不用品が処分できる

特殊清掃は、清掃だけでなく遺品と不用品の仕分けもおこなってくれます。
遺品をキレイにして、適切に分別して処理してくれるので、遺族もとても助かります。

特殊清掃の依頼から完了までの流れ

特殊清掃の依頼から清掃完了までの流れを紹介します。

1. 清掃業者へ連絡、見積もり
特殊清掃が必要な事態になったら、業者に連絡しましょう。
遺体がある場合は、先に警察による検視が入りますので、この間は立ち入り禁止になります。

部屋に入れるようになったら、清掃業者に連絡して見積もりを出してもらいましょう。
現場の状況によって見積もりが異なるので、電話口で見積もりが可能だとしても、しっかりと訪問してもらってから見積もりを出してもらうことをおすすめします。

電話口だけで見積もりや契約を進めようとする業者は、悪質な場合もあるので注意してください。

2. 業者と契約
見積もり内容に納得したら、清掃業者と契約します。

3. 清掃作業
契約後、清掃作業をおこなってもらいます。

4. 作業完了、報告
清掃作業が完了すると最後に報告があります。
室内を確認して特殊清掃終了となります。

管理会社に委託している場合、管理会社にも確認してもらうことをおすすめします。

特殊清掃にかかる費用

特殊清掃の費用は、物件の大きさによって変わります。
部屋が広くなるにつれて、費用は高くなっていきます。

1R・1Kの場合、7~30万円。
4LDK以上になると20~60万円くらいとされています。

清掃時間は、1R・1Kで1~3時間、4LDK以上で6~12時間くらいかかります。
消臭時間がさらに長く、1R・1Kで4~6時間、4LDK以上で24~72時間と長時間になります。

作業内容別の費用相場も紹介します。

・床清掃/3万円~
・消臭剤・除菌剤散布/1万円~
・畳の撤去/1枚3,000円~
・オゾン脱臭/3万円~
・害虫駆除/1万円~

といわれています。

特殊清掃は、遺体の発見が遅れれば遅れるほど、清掃に時間がかかるので、費用も高くなります。
さらに、効果が強力なオゾン脱臭や遺品整理まで依頼すると追加費用が発生することが多いです。

業者を選ぶときのポイント

特殊清掃業者に依頼するときの3つのポイントがありますので、紹介します。

1. 実績が豊富で資格を持つ業者

特殊清掃は、専門的な業務なので実績のある業者を選ぶようにしましょう。
事態が事態だけに焦ってしまうかもしれませんが、ホームページなどで実績や評判をしっかり確認してから依頼を検討しましょう。

特殊清掃は、特別な資格がなくても作業できますが、資格を有しているほうが知識も豊富なので、「事故現場特殊清掃士」という資格を有しているかなど確認しましょう。

2. 見積もり内容

見積書の内容は、業者選びの重要なチェックポイントです。
費用の内訳、作業内容がしっかりと記載されているか確認してください。
一式や一括などの曖昧な記載をしてくる業者もいるので、その場合は料金の内訳まで確認するか、候補から外してもいいかもしれません。

3. 相見積もりをとろう

業者選びの際は、1社だけから見積もりをとるのではなくて、候補である2、3社からの相見積もりをとるようにしましょう。

業者によって費用が大きく異なる場合があるので、相場を知って少しでも費用を抑えるためにも相見積もりで検討しましょう。

しかし、費用を抑えるにしても相場よりも極端に安い業者には注意してください。
手抜きをされる可能性が高いです。

まとめ

特殊清掃の費用や業者選びについてまとめさせていただきました。
できるなら遭遇したくない事故や事件ですが、どんな物件でも発生する可能性があり、いつ発生するかわかりません。

そんなときに焦らずしっかりと対応できるように、この記事で説明させていただいたことを覚えておいてくださいね。

このコラムがお役に立てば幸いです。
以上、建物修繕・メンテナンスのウィズライフ株式会社でした。

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